権威主義的パーソナリティ 番外

映画
【ヒトラー最後の12日間】

Gyaoにて9月1日までだそうです。

この映画は映画館で観たけど、観客に女性は少なく、年配の男性が多かった。

(以下に関連動画あります)

映画はドキュメンタリータッチで、ヒトラーとその周辺にスポットがあたっている。
ヒトラー役がハマりすぎて、神経質な手の動きが実に生々しい。
とても悲しい映画だと思った。

権威主義的パーソナリティを考えるとき、本当はナチズムは少しだけ別立てで考える必要がある。権威主義的パーソナリティ即ナチズム、即ファシズムではないからだ。

そしてただ個人の問題というよりも社会性から生まれた心理学の問題であると捉える必要がある。
ヒトラーだけでなく、その時代の歴史的背景や経済的背景、また周辺幹部や群集の心理もまた「独裁者ヒトラー」「ファシズム」を作り上げていった経緯がある。
もしその時代その国にいれば、誰でも他人事ではないのだ。
特に日本人は考えてみた方がいいだろう。

また、心理学用語は攻め道具、批判道具ではないという認識が必要だと思う。
とかく攻撃として使われがち、受け止めがちだ。
そもそも権威主義的パーソナリティ自体が良い悪いではなく、それがまともかどうかではなく、「権威主義的パーソナリティとは何か」を把握し「ヒトラー」や、ナチズムやホロコーストを作り上げていった「幹部」「群集」を身近に考え、家族と考え、また自分に照らし合わせた時、さて自分はどうしていくか、というところが権威主義的パーソナリティを考える肝心なポイントだと思う。
言ってみればメタ認知の道具と考えていいのではないだろうか。

権威主義的パーソナリティにないものを探し出し自分に身に付ける。
それはなにか。
調べれば、いくつも見つけられると思う。


付録
ヒトラーの周辺の人動画。

【ハインリヒ・ヒムラー】動画
(当時の映像ですが、かなり残酷なシーンが出ます。
ショッキングな映像の苦手な方は観ないほうがいいかも)

【ヘルマン・ゲーリング】動画 ナチス2番手

【ホロコースト】