全体主義
全体主義メモ。
この時代の日本に生まれて、まさか【全体主義】をきちんと考える事になるとは。
民主主義でも全体主義は起こりうる。しかも一人単位から起こりうるそうだ。
カルト問題に関るので一考、再考を。
もしかしたら、自分が全体主義思想になっているかもしれません。
「誰かはそうかもしんないけど、まさか自分が?あるわけないじゃん。」
と思った方ほど、どっぷり全体主義のど真ん中にいるかもしれません。
◆概要
1、ユートピア的イデオロギーによって正当化されることが多い。
2、善意(あるいはそれを装って)によって生まれる。3、しばしば新時代への希望が喧伝される。
4、労働者階級等の貧困層、少産階級のように、政治に不満を持つ階層を取り込む運動によって生まれやすい。
5、貧困層が多数派の、普通選挙制度を採用する国で生まれやすい。6、軍事力だけではなく、人民の合意によっても生まれる。
7、完全主義の人々が主導力となる。8、大衆の好意を獲得しやすい。
9、異端を排除する度合いがエスカレートする
◆欠点
1、思想・文化等すべてをイデオロギー一色で塗りつぶしてしまうので、それらは自然的な発展が許されず、イデオロギー化のための手段として利用される。
2、イデオロギーに染まった人々が主導権を握るために、正当な主張を持っていたり、あるいは学術・芸術などに優秀な能力を有していても、体制に従わない者は抹殺されていくため、役立つ人材が居なくなる恐れがある。
3、国家の目指す方向が誤っていても、それを指摘する勢力は政府によって鎮圧される為に、国家の存立そのものが危うくなる事態に発展する。
4、個人の頭で自由に判断する能力を奪われてしまう。
5、政治・経済・文化・思想・国民等、すべてを国家が管理するため、国家政策として集約的に工業力を上げるなど効率が良い場合と、組織の硬直化を招くなど効率が悪い場合が極端に現れる。