その他シンポジウム

今回の研修会の話に関連しそうなので。
【宗教情報リサーチセンターRIRC】のニュースから。

◆【財団法人 国際宗教研究所】 主催 公開シンポジウム
   「宗教教育を宗教界はどうサポートできるのか」

日時: 2007年12月8日(土)
場所: 大正大学
定員80人

詳しくはこちら↓
http://www.iisr.jp/news.htm#sympo

少し引用。

シンポジウム趣旨
 昨年12月に教育基本法が改正されました。宗教教育に関しては、第一項が「宗教に関する寛容の態度、宗教に関する一般的な教養及び宗教の社会生活における地位は、教育上尊重されなければならない。」となりました。「宗教に関する一般的な教養」という文言が新たにつけ加えられました。公立の学校における宗教教育についての議論は、長くいわばデッドロック状態にあり、なかなか進展しませんでしたが、これにより事態が変わっていく可能性があります。

とのことで、戦後ほぼ放置状態であった宗教教育が今後日本の教育現場でなされていく可能性がありそうです。
このシンポジウムも非常に関心をそそります。

今回のJSCPRの研修会内容である大学や学校などでの宗教問題でも、
「カルト問題は(対策ではなくて)教育である」という言葉が思い出されますが、宗教に関する寛容さや一般的な教養、また被害を防いでいく上での予防的な知識に関しても、今後必要とされる部分は共通すると思います。
ただしその教育される方向性によっても大きく影響されることになるだろうとも思います。

まず予防がとても重要で(ということは学習可能ということでもあるわけですが)、対策にあたってはそれこそ個々それぞれによっての対応が必要とされるものであり、マニュアルを作成し均一に対応すれば済むという問題ではない、というご意見がありました。
教育に一律的なマニュアルは存在しないように、カルト問題にもマニュアルは存在しないし、必要ない。必要になってくるのは対応の際の各分野、各機関へのネットワーク、というお話が思い起こされます。

個人的には、数年前に参加していた某宗教アンチ・シンパの宗教問題バトルBBSで、あーでもない、こーでもないと議論していた中で、
「宗教に寛容性は必要で、また宗教活動にもインフォームド・コンセントは必要だ」という話をしていたのを思い出しましたが、ようやく教育現場にもそれらの視点が入ってくれたかな、と思いました。
激論バトルBBSの頃からもう数年たったのだなぁ。