上祐氏、新教団設立

オウム解散後、アーレフから分裂をしていた上祐氏が、今年に入って信者をひきつれ新教団を設立したようで、本日10日、公安調査庁による立ち入り調査が行われた模様。

上祐派新教団「テロのない社会を」 オウム色払拭を強調

 オウム真理教を脱会し、新教団「ひかりの輪」を設立した上祐史浩氏(44)らが9日、東京都世田谷区で記者会見し、「オウム真理教の宗教色を払拭(ふっしょく)し、テロ、戦争の起きない社会を目指したい」と、麻原彰晃死刑囚=本名・松本智津夫=からの脱却を強調した。

 上祐氏は、オウム真理教時代の教材などをすべて処分したことを説明。信者数は、上祐氏を含む出家信者57人と在家信者106人の計163人(6日現在)で、オウム真理教にかかわりのない在家信者1人が加わったことを明らかにした。

 地下鉄サリン事件などの被害者賠償は、オウム真理教全体の2割にあたる年間800万円を負担。今年はすでに400万円を支払ったという。

 一方、公安調査庁は、信者間に不穏な動向が生じていないかを確認するため、全国にあるオウム真理教ひかりの輪の両団体の関連施設を10日朝から一斉に立ち入り検査する方針を固めた。

(2007/05/10 06:00)
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070510/wdi070510000.htm

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【平成8年警察白書】 (新しい組織犯罪への対応〜オウム真理教関連事件を回顧して〜)

つくづく「救済」に取り組むその姿勢と対策、またそれにまつわるカルト問題ということの複雑さを、学ばせていただくほどに感じ、カルト問題の最前線で現場で取り組んでいらっしゃる皆さんに本当に頭が下がります。
また、いまだ後遺症に苦しむ皆さんがいることも忘れないでおきたいと思います。

平和な世界を祈りながらテロを生むようなことのない国を作るのは、誰かではなくて自分たちだし、テロの素ともいえる、憎悪というものがどれだけの破壊力を生むかを考えていかなければならないのでしょう。
ではどうやったらそういうものが食い止められるのかとか、そういうのを一緒に考えてゆければいいのですが。