権威主義

脱会後も残る権威主義傾向

権威主義パーソナリティ
社会心理学E・フロムにより提示された概念のひとつ。

社会的性格の中でも特に、硬直化した思考により強者や権威を無批判に受け入れ、少数派を憎む社会的性格(パーソナリティ)のことを指す。
アメリカの社会学者たちによって明らかにされた人間の社会的性格(パーソナリティ)である。フロムはこれを権威ある者への絶対的服従と、自己より弱い者に対する攻撃的性格の共生とした。
思考の柔軟性に欠けており、強い者や権威に従う、単純な思考が目立ち、自分の意見や関心が社会でも常識だと誤解して捉える傾向が強い。

参考
ウィキペディア【権威主義的パーソナリティ】
著書【自由からの逃走】

カルトに属する事によって、程度の差はあれ依存性が育ちやすい環境に置く事になります。
培われた権威主義的パーソナリティによって権威への依存が生まれることがMC論にあると思います。
そしてこれらは形式的な脱会だけで終える問題ではないということ。
脱会後もまた植えつけられているカルトMCにより、無意識に権威に従いやすく、結果権威主義パーソナルを伴ったネットへの依存も生みやすいと考えられます。

また2世3世は、カルト信仰者である親からの依存の連鎖があると思えるし、ネットの依存または権威への依存が容易に想定できます。

リーダーのいう言葉に何ら疑うことなく従うステレオタイプ(二極化思考)のグループ員、そしてグループ員を従わせようとするリーダーもまた共依存状態の依存性を持つひとりである、ということ。
また脱会後の批判グループ内に救済名目で留まる事でひとつの安心を得ているという面では、そこに例え救済の名目があったとしても、これもまた権威主義の依存状態の可能性もあるということを考えられます。
共依存状態であるかどうか、チェックしたほうがいいでしょう。

グループであれ個人であれ、外部からの批判やチェックが行われず、自分の都合ですべてを解釈する傾向があるのも権威主義の特徴のひとつ。

本当のカルト脱会は、形式的なものだけではなく、それらグループ権威への依存からも脱却する事。

脱MC、脱カルトは、個人個人の依存からの自立、自律を目的としてあり、【脱会者のリハビリ】ではそれらのケアも行われています。

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