宗教をきく

『宗教は、心がきれいになるために聞くのじゃない。
汚い自分に気付かせていただくために聞くのじゃ』
(米沢秀雄)

「禅門に”その智には及ぶべくも、その愚には及ぶべからず”という言葉がある
(中略)
他人の角は見えるが、自分の頭の角は、身びいきの私の目には見えない。
仏の目に照らされて、初めて気付かせて頂けるわが非なのである。」
(すべて青山俊董老師著「言葉の花束」より)

自分や他人を綺麗に、綺麗にと導いてゆく時、そこから排除するなにかを作ってしまうのかもしれない。

徹底して己の非に目を向けさせていただく。
それって、実はなんと厳しい事なのかと、しみじみ思う。
人が一番避けている、もしくは目を向けた”つもり”の場所だろう。